施工事例外構・エクステリア竹を使った土留を更新 新規格ブロックを採用

施工事例

 竹を使った土留を更新 新規格ブロックを採用

会社から目と鼻の先、歩いて一分の現場でした。古電柱と竹を使った土留擁壁は少なくても15年以上は経っているみたいなのですが・・・・・傷んでボロボロ状態でもなく・・・・・自然素材結構頑張っているな、という印象でした。

それでも更新時期であるのは間違いなく。ここで、ブロック積み、という一般的な工法で更新することになりました。(↓竹で抑えている土がこんなに持つんだとこちらもびっくりの図)

取り立てるほどの工事ではありませんが。ここでは「CB-ONE」というブロックを使うことにしました。これって見た目は地味ですが新しい規格の製品なんです。

 

積んでしまえば、普通の建築用ブロックでしょ、としか見えませんね。ですが大きな違いがあるのです。

普通のブロックの基準寸法って、長さ400mm 高さ200mmです。が本当の寸法は390mmの190mmです。残り1cmは何なんだ???。残り1cmはブロックを保持する「糊」つまりモルタルの厚みの部分です。

ブロック積みの標準施工では、縦横1cmの厚みでモルタルが回る、ということが前提のJIS基準なんです。が水平方向の不陸を調整するためにも横の目地は必要ですが。ブロックの製造精度が上がっている縦方向は必要なく、現在の化粧ブロックは縦の目地がいらない長さ399mm前後の寸法で作られています。

建築用のブロックは「スタンダードブロック」とも呼ばれる「基準」の寸法なんですが・・・上記の理由により・・・・・・やや「時代遅れの基準」になってしまっている、とも言えます。

JISですから、勝手に、簡単に変更できないのでしょう。ちなみに化粧ブロックは現在ほとんど全てが399mmで作られていますから・・・・JISの方が時代遅れなんですよ。

でもJISなどなんのその。という製品が作られました。それがこの高さ190mm横399mmの縦目地のない建築用ブロックです。

見た目には縦目地がないからスマート、と見えるだけでしょうけど。積む方としたら縦目地にモルタル充填や、その化粧仕上げがない分、その労力の低減は4割位違います。つまり一日100本積むところ、この製品なら150本位積めるということなんです。

製品価格は通常建築用ブロックに少々高いだけですから、手間を考えると総額としてこちらのほうが安く上がるのです。

補修等ありますから全面切り替えは難しいのかもしれませんが・・・・こちらのCB-ONEを標準とした方が設計価格総体が安くなるのは間違いないです。

ま「スタンダード」=基準というのは難しいものではありますけどね。

縦目地も見えるけど、これはつなぎ目を凸凹に見せているだけで、目地部分にモルタルは入っていない。(アンコには入っているんだけど表面には出てこない、ということ)