以前にも当HPで紹介してますが、まだまだ一般の方には、目にすることが少ない乾式土留ブロックを施工しました。
「乾式」とはセメントを使用しない、という意味です。
それでどうして「土留」機能ができるかというと、上下重ねしろに凸凹構造で前に出ないようになっていて、中心部の空洞に砕石を充填することと「馬積み」つまり交互に半分づつズラすことで、砕石層が軸になり前後左右に動かなくなる、という仕組みになっています。
つまり柔構造なので、地震等にも強く、また目地部分も繋がってないので、雨水も内部に溜め込むこともありません。
弱点は製品が若干高いことと、構造上厚みがあることです。が、現場の条件次第では、湿式よりも強固だったり、コストも安かったりします。特にセメントを持ち込むに一輪車も入らないような現場にはトータルコストは間違いなく安くなります。
凍害を防ぐのは乾式も一緒。製品の下部には砕石層が20cm入っている。
「馬積み」(半分づつずらして積む)ことで、上下、左右の製品内部で砕石が繋がり、このことでもう製品どおしは動かなくなる。
↓仕上がり 。今回は2段積み+傘置 さらにフェンス
流石にアルミフェンスはセメントで固めることになる。