施工事例外構・エクステリア空洞ブロック使用の留意点

施工事例

 空洞ブロック使用の留意点

駐車場の土間コンなど、ある程度完成している新築住宅だったけど、駐車場の一部を潰して犬と遊ぶ中庭にして欲しい、というオーダーだった。

それもただ仕切るのではなく、風が抜け、日が差込、花の香りがする中庭にして欲しいから「空洞ブロック」を使って、というリクエスト。

空洞ブロックって、文字通り穴が貫通しているブロックだ。これって通常のブロックに替えて積めば良い????。

私はちょっと難しいと製品だと思う。

そのまま通常のブロックに替えて積めば、確かに風も抜け、明かりも入るけど・・・・・・。

悪くすると「うすっぺら感」を感じてしまう。

 

それで久しぶりにデザイン的な頭を使うことになった。

しかし それは簡単ではなかった。だって・・・・・・・

施主様女性なのだけど、話を進めていくうちに・・・・・「只者ではないな お主」とわかってきました。

ガーディニングに関してはコウダより上行っているわ、と私降参しました。

 

↓私庭の左側を造作してますが、その右側では施主様が粛々と庭作りが進行中、ここ私ノータッチですが。

プロも逃げ出すセンス    (^_^;)参りました脱帽です。

そんなわけで、相当なプレッシャーです。コウダ還暦今更見栄を張っても仕方ないので力量の精一杯頑張らせていただきます。

 

空洞は空洞として、そこに立体感や重厚感を出そうと思いました。

その一つが「フレーム」です。笠木を追加し、左右の袖には空洞でないブロックを配して大きな掃き出し窓があるモダンリビングみたいなフレームを作りました。その壁の二面がただL型に囲うのではなく十字にクロスさせることで、立体感を出します。

クロスした部分はもっとも美しい花を飾っていただく花置き台の特等席!黒御影石を奢りました。

さらに勾配がきつい駐車場に後付けしたブロックですので、足元が傾斜してみえるのを嫌って、塀の前部にレンガを斜めに切って積み、花置き台としました。

このことで、外の往来者には四季の花で楽しませ、自分も中庭から、空洞を通して、花も香りも楽しむことができます。

 

施主様のセンスに負けないように・・・・。負けていると思いますが・・・何よりワンちゃんが楽しそうに中庭で遊んでくれてまして・・・・・その意味では良かった、と思いました。