今度が初めてでなく、過去何度か漏水している温泉旅館の半露天風呂です。
後設置のようで3階の一部の客室元はベランダだった部分に改装してつけたみたいです。
建築には順序というセオリーがあります。建家を建てた後に基礎を直すのは難しくなるように。
漏水というトラブルは、基礎と同じで、上から対処療法を施すより、多大のコストがかかっても一からやり直す方が一番近道だったりするんですね。
しかし・・・・・年中無休で営業中の温泉ホテルで、人気がある部屋風呂付きですから・・・・・休業は経営的にイタイ・・・・のは人情としてわかります。
つい、対処療法でなんとかならないか・・・・と何度も何度も補修されているんですね。
木造だと水の経路というのはある程度は特定できたりするんですが・・・鉄筋コンクリート造りって。まず不可能です。
それでも、これまで騙し騙し使ってきてしまうと・・・今度も騙せるんじゃないか・・・と思ってしまうのが人間の性。
で「当社ならどうにか騙してくれるんじゃないか」と呼ばれました。でもミッションインポッシブル!なことは変わりないです。
浴室って、洗い場、浴槽内部、浴槽壁、浴室壁の各パートがあり。お湯をオーバーフローさせたり止めたりの検査で、どうも洗い場が一番怪しいらしい。それで工期がないのでタイルの上からアスファルト防水をかけます。
上に新たなタイルを貼り付けます。
しかしこれで大幅に減ったのですが・・・・完全ではない。次に疑ったのが、エプロンというか浴槽の壁部分です。
天板を外して、最初床と同じようにアスファルトを使いましたが、上手くいかず失敗。
次に防水材を添加したセメント液を振動器を使って仕上げの石材と芯材間の隙間に充填しました。
ここまでやると、浴槽内部は問題ないと思われましたが、また「ダメだったよ」と呼ばれたくないので内部もアスファルトを塗ってタイルを重ね貼りしました。
もうコストは二の次で・・・・沽券に関わる、というか「意地」プライドの問題ですね。
なんか止まったみたい。もう一ヶ月出動依頼きてないから・・・。
とりあえずOK!.
でもやりたくない工事の筆頭が漏水止め補修工事ですね。