コンクリートの地肌を見せた仕上げ法というのは、皆さんあちらこちらで目にしていることでしょう。
「打ちっぱなし」 「洗い出し」 「研ぎ出し」なんて工法がありますが・・・・あまり見ない工法に「割肌」というのがあります。打ち込んだコンクリートをあえて削岩機で削るんですね。これ結構手間がかかるので最近では見ないのですね。
こちらがオモテ面の割肌仕上げですが・・・・・・裏面は↓打ちっぱなし仕上げに・・・・
これ。施工業者としては結構困ります。
これを塗ってくれ、というオーダー。割肌なので鏝やローラーは効かず基本吹付けになります。
が、問題なのは・・・・ラフな仕上げ法だったため、裏側には「ジャンカ」といいますが、型枠のつなぎ目、目地部分が明確に残ってます。こをこのまま吹き付けると・・・・・目地が線に残って見えてしまうこと。
それなんで、裏側は左官屋がシゴキ塗りと言いますが、こうした段差を補修用のモルタルで潰して行きます。
で、晴れて塗り替え作業にかかります。
私たちの作業というのは、仕上がり部分だけ見た目残りますが・・・実はこうした下地の処理の方が重要であり、この処理とテクニックが仕上りのグレードに直結するのです。