人口集中部はあって当たり前の下水道も、地方の農村部では無いのが当たり前。こうした地域では「合併浄化槽」を設置することが義務つけられています。
現代の浄化槽は、ちゃんとメンテして運用すれば、下水浄化施設と同様の効果はあるので、その処理水は河川に流して良いことになっています。しかしそうした河川や川につながる側溝がない場合。「域内処理として」敷地内で地中に浸透させねばなりません。
こうした住宅で気をつけたいのが「浸透層」の詰まりです。
下水は流れてくれれば、あとは知らんぷりですが。「浸透」なので、水に分解できないものを流せば、徐々に詰まってしまいます。
その不純物の代表がトイペ。繊維の塊ですから分解しませんね。浸透枡の方は、トイペを流さないか、その対策をしたほうが良いです。
今回は、やはり詰まって使えなくなった浸透枡を大きめに更新したんですが。繊維質対策として「防草シートを使った漉し器」を追加しました。といっても処理水が落ちる部分にコーヒーフィルターのように防草シートを巡らした農業コンテナを設置しただけなんですが。これを定期的に取り替えれば、相当年数浸透マスが長寿命になると思います。
また周りが雑木が多いので、コンクリート枡の外側とその外側に砂利の層の外側に根が入り込まないように、防草シートで二重にくるんでいます。
コンテナの下にも防草シートを回して二重の詰まり対策です。